鬱病で仕事ができない

鬱病がひどくて仕事ができない。

 

僕は中学の時に鬱病を患って以来、社会生活が困難になった。

人と長い時間同じ場所にいれない、鬱病起因で突発的な当日欠勤、2日以上の連勤ができない、長期の就業が難しい…あげていけばキリがない。

正直なところこれが全部鬱病のせいかと聞かれたらそうだと断言はできないし、世の中には僕なんかよりもずっと苦しい思いをしている人間だっているだろう。

でもこれが僕にとってのひどく苦しい状況であることは変わりない。

二十歳を過ぎて暫く経つのに、今の僕の収入は1年に一度2,3ヶ月だけの派遣就業と極々稀に受注する地元の人達からのポスターなどの制作依頼だけで、言ってしまえば親のスネをかじって生きている。

派遣就業は2,3ヶ月で20万稼ぐのがやっとだし(それでも僕を切らない派遣会社にはとても感謝している)地元の人間からの依頼なんて大体は無償でよくて現物支給だ。収入なんてあってないようなもので、僕のせいで高齢の親の首を締めている事実は十分理解している。それがまたストレスとなって鬱病を悪化させ、また仕事が難しくなる。はっきり言って負の無限ループだ。

これでも幼少期は同級生の(今となっては可愛い小さな)学級ルール違反が許せないほど真面目な人間だったと自負している。中学へ上がっても学級委員長、ひいては生徒会長・風紀委員長に立候補するぐらいには正義感も強く、塾で遅くなっても必ず10時までには就寝し6時半きっかりに起きる、まぁ絵に描いたような真面目ちゃんだったわけだ。

それが今となっては鬱で体が思うように動かず、仕事は休みまくるしミスも多く、睡眠導入剤がないと一睡もできない。ついには睡眠導入剤でも最近はうまく眠れなくなり強いのを処方してもらっている(その薬のせいでまた朝起きれずに仕事を休んだりしてしまうのだが)。

真面目な人間ほど鬱病になりやすいと聞いたことはあったが、僕が鬱病になった時鬱病とは怠け者の別名のように使われていて、例外なく僕も怠け者の一員になった。

だから、と責任を押し付けるような言い方をするのだが、僕は真面目に磨きをかけた。塵一つ許さない勢いで教室に雑巾がけをして模試では必ず上位を取って教師には言いなりになった。

多分、それがいけなかった。

僕の鬱はひどくなり、規則正しかった生活は次第に乱れ、睡眠がうまく取れなくなり、何かをしようとするのにひどく労力を要するようになった。

段々と学校へ行けなくなり、ついに不登校になって高校を中退した。

そこからはズルズルだ。一度親に頼み込んで画塾に通わせてもらったこともあったけれど、結局そこへ通うということが苦痛であんなに描くことが好きだったのに1年も通えずに受講期間が過ぎてしまった。

大検こそ昔の真面目さが功を成して1発合格で取れはしたが結局大学受験をするという行為に精神が耐えきれず失敗どころか挑戦すらできていない。

そのまま年月は虚しく経っていき、気づけば今だ。鬱は克服できないまま、死ぬ勇気もないので無限の息苦しさを抱えて周りに迷惑ばかりかけて生きている。

 

こんな記事を書いてもなんの解決にもならないことだってわかっている。

こんなことしている暇があるなら、もっと有意義にそれこそ現状打破の策を考えるでもなんでもしたほうがいいんだろう。いや、そうするべきなんだろうな。

でも考えれば考えるほど泥沼にハマる。いや、泥沼にハマるというよりは一つの結論に行き着く。

 

死んだほうがいい。

 

どんな考え方をしてもどんな道筋を通っても、最終的に必ずここに行き着いて生きるのがどんどん苦しくなっていく。

冷静になれば死んだところで結局葬儀やらなんやらでまた周りに迷惑をかけるのだから今と何も変わらない。

ただ死ねば僕の苦しみはここで断ち切られる。結局自分のことしか考えていない。

ただ、ただ楽になりたい。もうこれ以上、息ができないと喚きたくない。

 

…話が逸れてしまったから戻そうと思う。

一番最初に言ったように僕は鬱病のせいで仕事ができない。

ストレスを溜めやすい仕事をしているというのももしかしたら理由の一つなのかもしれないけれど、どれだけ職場の環境がよくてもどれだけ待遇がよくてもどれだけ給料がよくても結局鬱で体が心が言うことを聞かなくなって辞めてしまう。

自分で言うのも何だがミスは多いが仕事はできるので行く先々で直雇用に切り替えないかと個人的に声をかけてもらえたりするが、直雇用に切り替えたところでまた迷惑をかけてしまうだろうし何より長期的な就業ができない。例えば2ヶ月就業したらそれと同じかその倍休養しなければ仕事の効率も落ちるし何より鬱がどんどん悪化していく。

単純作業の所謂障害者枠で体験就業という形で働かせてもらったこともあるけれど、僕には延々と繰り返される単純作業が地獄でしかなく、たった一週間の就業が原因で半月ほど体調を崩した。

それならば日雇いのバイトをすればいいのかもしれないが、僕が田舎に住んでいるというのもあるだろうけれど、そんなものはほとんど募集されていない。あったとしてもそこへ行くための交通手段がなく車で行くにも片道数時間かけなければならない。何より収入の関係で僕は車を持っていないので親の車を借りるしかない。

生きているだけで迷惑をかけているのに更に移動手段を奪うなんてもはや害悪でしかない。

都会へ出れば何かしら僕に合う仕事も何かしらの形で見つかるだろうけれど、都会で就職活動をするには僕には苦痛なぐらいお金がいる。それを稼ぐためにまた鬱が悪化して通院費や薬代などで金が飛んでいく。

もはや詰み、だ。僕の粗末な頭じゃ今の状況を解決できる方法が見つからない。

 

被害者ぶってこんな記事を書いているけれど、僕は立派な加害者だ。

長い間、親にも派遣会社にも就業先にもいろんな人に迷惑をかけている。高齢の両親はもちろん、僕のような人間に仕事を紹介しなければならない派遣会社も僕の存在に迷惑しているだろうし就業先もこんなやつを押し付けられてとんだ迷惑だろう。

こんな状況をなんとかしたい。これ以上人に迷惑をかけて生きたくはない。生きるのがひどく苦しい。

鬱病が、僕の脳のサビが、僕の体を軋ませて

鬱病で仕事ができない。